5年物理(高1,2)★高校二年生物理の指導方針★物理をストレスなく学ぼう・まず物体の運動を学びます。最初は等速直線運動から。次第に鉛直投げ上げ,自由落下,水平に投げ下ろす場合,斜方投射,モンキーハンティングなどを扱います。・つぎに力の作図を行います。そのあと力のつりあい,運動方程式を扱います。力学の習得に相当な力をいれます。図を正確に書き,力の作用線を書けるようにしましょう。・そのうえで力のモーメントのつりあいの式,力のつりあいの式を同時に両方ともをかけるように訓練します。・等速円運動,単振動をストレスなく考える方法をともに考えましょう。数学Ⅲの微分を少し扱います。・天体の運動はケプラーの法則と万有引力,円運動の運動方程式とエネルギー保存則でアプローチします。・熱力学では気体分子運動論から圧力と温度の正体を理解してもらいます。そして状態方程式を自力でつくれるようになりましょう。・熱力学第一法則を学びます。定積,定圧、断熱、等温変化の特徴を押さえましょう。式がごちゃごちゃすることがないような工夫を教えます。ワンパターンな問題が多い分野ですので,熱力学を得点源にしましょう。・波動は縦波,横波の違いから始めます。三角関数の理解を生かして合成波の式も書けるようにします。曖昧になりやすい定常波や固定端・自由端の話もきちんとします。波の反射や干渉についてきちんと学んでおくと,この次の幾何光学が楽になります。・音波は気柱の共鳴やドップラー効果など,必要な問題を扱います。迷うことない解法を提供します。必要に応じ,楽器の話をするかもしれません。・凹レンズ,凸レンズの写像を正確に書けるようにします。自然に考えられるようになりましょう。その後の幾何光学では,ヤングの実験や薄膜の干渉,ニュートンリングなど,固定端・自由端の知識で正確に解けるようにします。近似の仕方も学べ,ほかの教科にも転用できるようになります。・多くの受験生が苦手になる電磁気も,基本となる式数種類を駆使して溶けるように訓練します。・静電気力と電場と電位の違いをきちんと学んでもらいます。・コンデンサーの解法は一見の価値があると思います。・キルヒホッフの式をきちんと作れば大抵の電気回路の問題は解けます。・原子物理は光や電子の二面性をお話します。原子の真の姿にも迫ります。実は物質の最小単位は「原子」でないのは当然ですが,「陽子」や「中性子」でもないのです。・授業で習う公式がどんな条件で使えるのか,どんな意味があるのか,きちんと考えて理解・記憶してもらいます。問題を解くときの不安がなくなるように勉強をしていきます。適宜、確認テストを行います。成績不振者には課題を出したり補習を行うなどします。その中で正しい勉強法を身につけてほしいと思います。・得点力がつくまでにかなり時間はかかりますが,高得点を取りやすい科目ではあります。得意にできればこれほど強い味方になる科目はありません。早めに対策を始めることをお勧めします。推薦問題集・参考書・物理教室(河合出版) 親切丁寧,予備校の講義を紙面上で再現したものと言える。・重要問題集(数研出版) 名大レベルまではこの問題集を征服しておくこと。学校の問題集をやりながら,章が終わったごとに取り組んでいくとよいだろう。・セミナー物理(第一学習社) このくらいの問題集を解けるようにすると,入試対策がスムーズにいく。重要問題集が難しい場合におすすめ。授業の案内へ戻る時間割へ戻るホームページへ戻る