本人の能力が非常に高くてずっと成績は良かったけれど,ここのところあまり頑張れていない。受験本番が近づくにつれてだんだん頑張るのがつらくなってきた。そうすると周りの子を巻き込んでずるずるとだらけ始めてしまう。そんな残念な例がたまにあります。
だんだんみんなが自分に追いついてきた,あるいは抜かされそうになった。自信がなくなってきた…。
自分と同じくらいできる子が集まるところで自習するのが辛くなったのか,ONゼミナールの自習室に居座るようになった生徒が過去に数人いました。特に何か勉強をするわけでもなく,ひたすら本を読んだり音楽を聴いたりしているのです。
私たちはそういう生徒に対してマナー違反の場合を除いて注意することはありません。ほとんどの生徒が真面目に勉強していたからです。勉強しない子は自然と自習室に来なくなります。自習室は勉強をする場所だという認識がみんなにあったので,だらける生徒は,その中にいるのがだんだんしんどくなってきます。
例年はこの時期になると受験生の表情が厳しくなるものです。「寄らば斬る」くらいの勢いの生徒もいました。それまではさほど勉強していなかった生徒も,一日に12時間以上の勉強を続けるようになります。
以前ならば「勉強しなさい」と言っていた親御さんが,ある時を境に「キリが良いところで勉強をやめて早く寝なさい」と言うようになったという話をよく聞きます。受験生あるあるです。
そんな生徒がいると,だんだんと塾のだらけた雰囲気は変わっていきます。締まりのある空気になります。少人数の学年は結束が強く,みんなで一緒に勉強します。教えあい,励ましあい,たまには愚痴を話したり。決して仲間の勉強の邪魔をしません。
こういう自習室だから,ONゼミナールはいい結果を出し続けてこられたのです。これからもこの雰囲気を守ります。